ファンシーカラーダイヤモンド

通常のダイヤモンドの色は、無色から淡黄色であり、業界のDからZのカラーグレーディングスケールを使用して表示されています。 一方ファンシーカラーダイヤモンドは、フェースアップでZの範囲を超える色を呈するイエロー及びブラウンのダイヤモンド、またはその他のあらゆる色を示すものです。 これらの稀少な石には、最も重要であるブルー、グリーン、ピンク、レッドなどを含むすべての色があります。

DからZの範囲の宝石ダイヤモンドは通常、着色が見えるほど価値が下がります。 ファンシーカラーダイヤモンドではこれと正反対になります。その価値は一般的に、色の濃さと純度に応じて高くなります。 大きくて鮮やかなファンシーカラーダイヤモンドは極めてまれで、非常に貴重なものです。 しかし、ファンシーダイヤモンドは純度も濃さも低い色のものが大半です。

ファンシーカラーダイヤモンドには、想像できるほとんどのすべての色があります。 レッド、グリーン、パープル、オレンジが一般的に最も稀であり、ピンクとブルーがそれに続きます。 イエローやブラウンは、最もよくあるファンシーカラーですが、稀少な色よりも一般的に価値が下がります。

ブラック、グレー、そしてファンシーホワイトの石も、ファンシーカラーダイヤモンドとみなされています。 中には、宝石に加工されるものもあります。 ロシアのプリンセス、Nadia Vyegin-Orloff(ナディア・ヴェジン-オルロフ)にちなんで名付けられた67.50カラットのBlack Orloff(ブラックオルロフ)ダイヤモンドは、その最もよく知られた例です。

有名なオークションでの目を見張るような高価格が、ファンシーカラーダイヤモンドの知名度を上げたもう一つの要因となっています。 しかし、すべてのファンシーカラーダイヤモンドに、このような高い価格がつくわけではありません。 同じ重量とクラリティのほぼ無色の石と比べると、イエローとブラウンのファンシーダイヤモンドを、多くの人たちはそれほど欲しがっていません。 さらに濃いイエローやブラウンは、一般的に、他のファンシーカラーダイヤモンドよりも価値が低くなっています。